ダウン症の中絶

こんにちは、伊藤優子です。

40代では100人に1人のダウン症の確率。

2016年の産婦人科学会の報告事例を見ていたら、ビックリしたことがありました。

それは、出生前診断が始まった直後、ほぼ確定診断後中期中絶されていたダウン症や18トリソミーに関して、出産報告事例の数がかなりあったんです!!

「中絶する」ことも、

「出産する」ことも、

どちらも、人生の選択肢に「正しい」や「間違い」などはなく、すべてはその人がどう生きるかです。

ただ、知っていて欲しいのは、中絶の苦しみは男性と女性ではまったく違っていて、その感情の差に苦しくことが一番大きいのかもしれません。

女性の多くは、

「私が殺した」と認識します。

これは、私を含め中絶経験者の多くのクライアント様から、深層意識を見て話を聞いていくと出てくる言葉です。

中絶の2割がPTCSDになると言われている中、中期中絶は妊娠12週以降、経膣分娩といって子宮収縮剤を使って通常の出産のように赤ちゃんを外へと出していきます。

初期とは違って、吸引して出される大きさではなく、「出産」をしてほとんどの方が「対面」してお別れをするのです。

あるクライアント様は、処置の前にこう思ったそうです。

「こんなひどいことをする私は、きっとうつになる」

そう思った彼女は、直後からうつになり、生きる気力を失い、仕事も行けなくなり、毎日赤ちゃんを後追いすることを考えて過ごしている中、私のカウンセリングを見つけて会いに来てくれました。

ある人は出産後、赤ちゃんと対面してこう思ったことを涙ながらに語ってくれました。

「本当にキレイで、羊水検査の結果はウソだったんじゃないかって思ったんです・・・」と。

今は2人とも、無事に出産をして子育てをされています^^

ただ、うつになったまま、苦しさの中で生きている人もいれば、産後うつで自死される人もいるように、障害のある子どもの中期中絶は後追いを考える人も多いのです。

自分の生活や将来を含めての中期中絶以上に、「障害」ある子どもを手放すことへの罪悪感は、

「私がその子の存在を否定した」

そんな思いが強いのかもしれません。

私には、トリソミーで耳の聴こえない甥がいます。

彼の成長を見ながら、いつも思うのは、

「ずっと可愛い、素直な気持ちで生きられるのってステキだな~」

そう思うんです^^

大変だけど、小学校上がる前までに7回も手術したけど、中学生になった今でも、真っすぐに純粋な目で見られると・・・自分の心の在り方を向きあっちゃいます(笑)

その3年後、私は長女を重症仮死で出産しました。

アプガースコア1分後1点、5分後5点です。

小児科医のクライアント様もドン引きされたこの点数ですが、今でも心臓マッサージされていた出産は忘れられません。

脳に障害が残ったら?
在宅呼吸器なったら?

NICUに搬送された後も、沢山いろんなことを考えましたが、私が決めたことは、

「この子をしっかりと育てる」

でした^^

この経験をして思ったことは、次女を授かった時も、三女を授かった時も、

「もし障害がある子どもが私のところに来てくれたとしたら、一緒に成長するために来てくれるのかもしれない。だとしたら、それを受け入れたい」

そう思ったので、出生前診断は受けていません。

世界一お産が安全な日本に生まれ、もし心臓に病気があったとしても、多くのケースが助かります。

18トリソミーで、僅かな時間しか生きられないことが分かっていても、

「その時間を一緒に過ごしたい」

と出産を選ばれる人もいる。

どんな選択肢であっても、間違っていないということ。

ただ、夫婦の中で多くの男性は、

「自分が殺した」

とは認識しないのが、女性との違い。

この溝が深くなっていくと、思ってもいないところで、相手を信用できず、もし次に新しい子どもが来ても、その恨みが残って夫婦がどこかでうまくいかないんです。

2人の赤ちゃんであること。

男性は、顔を見た瞬間からしか「父性」ってわかないそうです。

だとしたら、その溝を埋めるために、夫婦でいっぱい話して、いっぱい感情を共有して、そして夫婦にとってベストな選択をできたらいいですね^^

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